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COLUMN技術コラム

モース硬度とは?樹脂・フィラー選定で失敗しない為の基礎知識【摩耗・分散トラブル対策】

樹脂加工

二軸押出機コンパウンドにおいて

「フィラーで摩耗が激しい」「スクリューがすぐ減る」

といったトラブルはありませんか?

その原因の一つが【モース硬度】です。

本記事では、現場で役立つ視点から

・モース硬度の基本

・樹脂配合との関係

・トラブル事例と対策

をわかりやすく解説します。

■モース硬度とは?

・【材料のひっかき木津に対する強さ】を示す指標です。

※1~10段階で表され、数値が高いほど硬い材料となります。

※モース硬度代表例

  材料        モース硬度

・タルク       :  1

・石膏        :  2

・方解石       :  3

・フッ素樹脂(PTFE) :  2前後

・ガラス       :  5~6

・アルミナ      :  9

・ダイヤモンド    :  10

※フィラー系は基本的に硬い(=摩擦リスク高)

■なぜ樹脂コンパウンドでモース硬度の認識が必要か?

●スクリュー、バレルの摩耗に直結

・アルミナやガラス繊維 等、硬度の高い材料ほど

 設備を削ります。

※結果

・スクリュー摩耗

・バレル摩耗

・ギャップ増加 →分散不良

■分散性にも影響

●硬いフィラーは

・砕けにくい

・分散しにくい

※ダマ、白点、物性のバラつきの原因となる。

■製品品質への影響

・外観不良

・強度低下

・異物混入リスク

※最終製品トラブルに直結

■よくあるトラブル例

ケース①: アルミナ30%配合

・押出機摩耗が異常に速い

・数か月でスクリューエレメント交換

※原因: モース硬度9(非常に硬い)

ケース②: ガラスフィラー配合

・分散不良で白点発生

※原因: 硬くて溶けにくい、せん断不足

■現場で出来る対策として

①材料選定の見直し

・必要以上に硬いフィラーを使用していないか?

・代替材検討(例:タルク、炭酸カルシウム)

②スクリュー設計の見直し

・分散ゾーン強化

・せん断調整

※砕く設計が重要

③耐摩耗仕様の採用

・硬化スクリュー

・コーティングバレル

※高硬度材料には必須

■モース硬度だけでは不十分

・粒径

・形状(球状、針状)

・分散性

・表面処理

※総合判断が必要

■まとめ

・モース硬度は摩耗、分散に直結する重要指標です。

・高硬度フィラーは設備、品質に影響大

・材料、設計、条件のバランスが重要

わかりやすいモース硬度一覧表
2軸押出機でモース硬度が高い材料を投入するとどうなる?