〇樹脂コンパウンドの試作では、ペレットは問題なく作れたとしても
それだけで成功とは限りません。
配合した材料が均一に混ざっているのか、狙った性能が得られているのか
等、試作後の評価が重要です。
この記事では、コンパウド試作後に確認しておきたい
5つの評価ポイントを解説します。
■ペレットの外観・形状を確認する
〇まずは、作成したペレットの状態を確認します。
- ペレットの大きさや形状は均一か
- 異物や黒点、変色がないか
- 未混練物や凝集物がみられないか
外観の異常は、材料の分散不良や熱劣化などを疑う手掛かりになります。
■材料の分散・混練状態を確認する
〇添加剤やフィラーを配合した場合、樹脂中に均一に分散しているか
を評価します。
- 添加剤やフィラーの凝集がないか
- 断面や顕微鏡観察で偏りがないか
- 配合成分が狙い通り混ざっているか
必要に応じて、顕微鏡観察や成分分析 等を行います。
■物性・性能を評価する
〇コンパウンドの目的に応じて、必要な物性を測定します。
- 引張強度・伸び
- 曲げ強度・弾性率
- 衝撃強度
- MFR(メルトマスフローレイト)
- 耐熱性、難燃性、電気特性 等
全てを測定する必要はありません。
開発目的や最終製品の要求性能に合わせて評価項目を選びます。
■成形加工性を確認する
〇材料の特性が良好でも、実際の成形工程で問題が発生する事があります。
- 射出成形や押出成形が安定して行えるか
- 材料の流動性に問題がないか
- フィッシュアイや気泡、表面不良が発生しないか
- 成形温度や加工条件に問題がないか
ペレットの状態だけで判断せず、実際の用途を想定した成形評価も重要です。
■試作条件と評価結果を記録する
〇試作結果を次の開発に繋げる為、条件と結果を記録します。
- 樹脂、添加剤の種類と配合割合
- 混練温度、スクリュー回転数、吐出量
- トルクなどの運転データ
- ペレットの外観と回収量
- 評価結果と改善すべき点
条件と結果を整理しておけば、再試作時の条件検討や材料配合の
最適化に役立ちます。
■まとめ
〇コンパウンド試作後は、ペレットの外観だけでなく
分散状態・物性・成形加工性・試作条件を総合的に
評価する事が重要です。
また、評価項目は材料や開発目的によって異なります。
試作前に目標性能や確認したい項目を整理しておくことで
試作結果を次の開発へ効果的に繋げられます。
N.6株式会社では、二軸混練による樹脂コンパウンド試作を通じて
材料の配合検討から試作条件の確認、試作データの整理・報告まで
起業の新素材開発を支援しています。
【まずは混練出来るか試したい】
【試作条件を検討したい】
といった相談も、お気軽にお問合せ下さい。



