〇コンパウンド試作では、樹脂と添加剤を混練してペレットを製造します。
しかし、材料の組み合わせや成形条件によっては、ペレットがうまく作れない、
ストランドが切れる、材料が詰まるといったトラブルが発生する事もあります。
試作を成功させる為には、材料の特性を理解し、適切な設備や成形条件を
設定する事が重要です。
今回は、コンパウンド試作でペレットが作れない
主な原因と対策を解説します。
■ペレットが作れない主な原因
〇コンパウンド試作でペレットが作れない原因には
次のようなものがあります。
| 材料の相性が悪い | 樹脂と添加剤の相溶性や分散性が 悪く、安定したストランドを形成 できない |
| 溶融状態が適切でない | 温度が低すぎると溶融不足となり 高すぎると熱分解などの問題が 発生する場合がある |
| 添加剤の配合が多い | 無機フィラーなどを高充填すると 流動性が低下し、ストランドが切れたり 吐出量が不安定になったりする |
| 供給が安定しない | 粉体や嵩密度の低い材料は フィーダーからの供給が不安定に なりやすい |
| 設備条件が適していない | スクリュー構成、回転数、吐出量 等が材料の特性に合っていない |
■ペレット化できない場合の対策
〇ペレットが作れない場合、原因を切り分けながら条件を調整します。
- シリンダー温度やスクリュー回転数を見直す
- 材料の供給量や投入方法を調整する
- 添加剤の配合率を段階的に変更する
- スクリュー構成や混練条件を見直す
- ストランドの冷却、引取り、切断条件を確認する
重要なのは、単純に温度や回転数を変更するのではなく
材料特性と発生している現象を確認した上で、適切な条件を
設定する事です。
■試作前の事前確認が重要
〇ペレット化の可否は、使用する樹脂、添加剤の種類、配合比率、
必要な生産量などによって変わります。
特に、高充填コンパウンドや特殊な添加剤を使用する場合は
事前に材料情報を供給し、設備の対応温度や供給能力 等を
確認する事が重要です。
また、ペレット化が難しい場合でも、条件の見直しによって
改善できる可能性が有ります。
試作前にリスクを整理しておく事で、材料のロスや追加試作の
負担を抑えやすくなります。
■まとめ
〇コンパウンド試作では、材料の特性や配合、成形条件によって
ペレットが作れない事があります。
主な原因は、材料の相性、溶融状態、添加剤の高充填、
供給不安定、設備条件 等です。
大切なのは、試作前に材料と設備の適合性を確認し、発生した
トラブルに応じて最適化する事です。
N.6株式会社では、二軸混練によるコンパウンド試作を通じて
材料や配合に応じた混練条件の検討を支援しています。
【この材料でペレットを作れるか確認したい】
【添加剤を高充填したい】
【量産前に混練条件を検討したい】
といったご相談も、お気軽にお問い合わせください。



