〇コンパウンド試作でペレットを作成した後、
【実際にフィルムに成形すると、どのような特性が得られるのか?】
時になる方も多いのではないでしょうか。
コンパウンド試作では、樹脂と添加剤を混練してペレットを
作成するのだけでなくそのペレットをフィルム成形し、外観や物性を評価する事で、
材料の実用性をより具体的に確認できます。
本記事では、コンパウンド試作ペレットをフィルム成形して評価する方法と
試作時に確認したいポイントを解説します。
■フィルム成形による加工性の確認
〇まずは、コンパウンド試作で試作したペレットを用いてフィルム成形を行い
安定して成膜出来るかを確認します。
主な確認項目は以下の通りです。
- 成形温度や押出条件の適切性
- 溶融樹脂の流動性
- フィルムのアルミの安定性
- 破れや成膜不良の有無
添加剤の種類や配合量によっては、流動性や製膜性が変化する為
適切な成形条件の設定が重要です。
■フィルムの外観評価
〇成形したフィルムの外観を確認し、分散状態や成形不良の有無を
評価します。
- フィッシュアイや異物の有無
- 気泡やピンホールの発生
- 表面の凹凸や粗さ
- 着色や透明性の変化
- 厚みムラや表面状態
外観不良が確認された場合は、混練条件や添加剤の分散状態、
原料の水分 等を確認し、原因を切り分けます。
■フィルムの厚み・寸法評価
〇フィルムの厚みは、製品や機能に関わる重要な評価項目です。
マイクロメーター 等を用いて複数個所の厚みを測定し
厚みのばらつきを確認します。
必要に応じて、幅や長さ、単位面積当たりの質量なども測定します。
■フィルムの物性評価
〇開発目的に応じて、フィルムの物性を評価します。
| 評価項目 | 確認できる内容 |
| 引張試験 | 引張強度・伸び・弾性率 |
| 引裂試験 | フィルムの裂けにくさ |
| 衝撃試験 | 衝撃に対する強さ |
| 光学評価 | 透明性・ヘイズ 等 |
| 表面評価 | 滑り性・タック性 等 |
〇すべての評価を実施する必要はありません。
求める性能や用途に合わせて、必要な試験を選定する事が大切です。
■コンパウンド条件とフィルム物性の関係を確認する
〇フィルムの評価結果は、コンパウンド時の混練条件や配合内容
と合わせて確認する事が重要です。
例えば、添加剤の分散状態や混練温度、回転数 等の違いによって
フィルムの外観や機械的特性が変化する場合があります。
配合や加工条件を変更して比較する際は、一度変更する条件を絞り
結果を記録する事で、性能変化の要因を把握しやすくなります。
■まとめ
〇コンパウンド試作ペレットは、フィルム成形まで実施して
評価する事で、材料の加工性や外観、物性をより具体的に確認できます。
重要なのは、ペレットを作成して終わりにせず、最終的な用途を
想定した評価に繋げる事です。
N.6株式会社では、二軸混練コンパウンド試作からTダイフィルム成形試作まで
材料開発に応じた試作を支援しています。
【まずは少量の材料でフィルムを確認したい】
【添加剤を配合した樹脂の成膜性を評価したい】
といったご相談も、是非お問い合わせください。



